ヘリウム代替ガス研究委員会における取組の成果の公開及び「JIS K 0125 用水・排水中の揮発性有機化合物試験方法」に係る追補改正について
一般社団法人日本環境測定分析協会
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一般社団法人日本環境測定分析協会
ヘリウム代替ガス研究委員会
一般社団法人日本環境化学会
ヘリウム代替ガス研究委員会における取組の成果の公開及び「JIS K 0125 用水・排水中の揮発性有機化合物試験方法」に係る追補改正について
1.ヘリウム代替ガス研究委員会における成果の公開について
環境測定分析において使用されるへリウムガスの需給が逼迫して安定供給が危惧されている状況にかんがみ、当協会においては2020年度より「ヘリウム代替ガス研究委員会」を設置して、(一社)日本環境化学会と連携しながら代替ガスの適用に向けて検討を行ってきました。
ここでは、シマジン及びチオベンカルブをターゲットとして検証実験を進め、キャリヤーガスとして水素ガスが適用できることを確認したところです。その知見については環境省へ提供を行い、環境省においても測定方法の見直しについて検討が進められました。
その結果、パブリックコメントを経て、水質汚濁に係るシマジン、チオベンカルブの測定方法の一部に水素キャリヤーガスを追加する旨、2023年3月に公布・施行されたところです。
今般、これまでのシマジン及びチオベンカルブの分析方法について、本研究委員会において検討されてきた内容や実証試験を通して得られたクロマトグラム、マススペクトルや水素ガスの取扱いに関する情報を集約して、「技術参考書」として取りまとめたところです。
本成果が環境測定分析業界において大きく貢献することを願い、取り急ぎ日環協会員の方々を対象として公開することといたしましたので、閲覧を希望される皆様におかれましては、『日環協HPの会員専用ページ』よりアクセスいただくようにお願いいたします。
2.「JIS K 0125 用水・排水中の揮発性有機化合物試験方法」に係る追補改正について
本試験方法については、日環協としても当該JIS原案作成団体である(一社)産業環境管理協会に対して、水素キャリヤーガスによる知見を提供するなど協力を行ってまいりました。その結果、追補改正の方向で検討が進められ、JISC専門委員会での審議を経て、7月20日付で経済産業省より公表されたところです。
以 上