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第2回 GC-HRMS以外の装置によるDXN類分析に関する共同試験

第2回 二重収束型GC-MS以外の計測装置を用いた場合の
ダイオキシン類分析値の互換性に関する共同試験

極微量物質研究会では、2023年度に続き、「第2回 二重収束型GC-MS以外の計測装置を用いた場合のダイオキシン類分析値の互換性に関する共同試験」を企画いたしました。ダイオキシン類分析をされているUTA研会員機関の皆様の積極的な参加をお待ちしております。

■実施案内
二重収束型GC-MS以外の計測装置を用いた場合のダイオキシン類分析値の互換性に関する共同試験pdf1
上記のご案内(PDF)をご確認の上、本ページの参加申込ボタンからお申込みください。

■スケジュール
申込期限 :2024年8月30日(金)まで
試料配付 :2024年9月17日(火)予定
報告期限 :2024年11月29日(金)まで

■参加費用
・極微量物質研究会(UTA研)正会員A 限定;無料

■参加申込
※下記の「参加申込」ボタンからシステムにてお申込みください。
「第2回 二重収束型GC-MS以外の計測装置を用いた場合のダイオキシン類分析値の互換性に関する共同試験」

・システムの”参加者”欄に、ご担当者の情報をご記入ください
(試料配付及び連絡先となります)。
・申込後に「申込完了のお知らせ」メールが自動送信されます
(メール文中に申込受付番号が記載されます)。
・アドレスに誤りがあるとメールが届きません
(届かない場合は、念のため迷惑メールフォルダを確認ください)。

■報告方法
分析結果は本ページに掲示される報告様式(Excel)にて、
様式内に記載の宛先にメール添付でお送りください。

< 経 緯 >
1999年、環境基準及び排出基準に「ダイオキシン類」が追加され、同時に、「ダイオキシン類対策特別措置法」および指針により、環境省が定める大気、土壌、底質等の調査測定マニュアル(媒体別に制定)と日本工業規格(現 日本産業規格)JIS K0311(排ガス)、K0312(工業用水・工場排水)に従って測定することが定められました。
環境試料中のダイオキシン類濃度はppt(十億分の一)からppq(一兆分の一)で表わされるほど微量であるため、測定方法には高感度であること、夾雑物の影響を排除できる高選択性、多くの(毒性が異なる)同族異性体を分離しながら測定することが求められています。当時、これらの条件を同時に達成する測定機器はガスクロマトグラフ-二重収束形質量分析計(以下、GC-HRMSという。)による選択的イオン測定(SIM)法が唯一の候補でしたが、以降20年以上が経過し、その間、数度にわたりマニュアルが改定されたものの、計測(法)装置の見直しは行われていません。
しかしながら、近年では高性能な計測装置(質量分析計)が台頭、普及しつつあり、例えば、飛行時間型質量分析計(以下、GC-ToFMSという。)、トリプル四重極型質量分析計(以下、GC-qqqMSという。)などが挙げられます。これらの装置は、GC-HRMSの高感度測定で利用される電場-加速電圧スイッチングのような制約がなく、質量(エネルギー)の大きさに伴う感度の変化も生じないという利点の他に、GC-ToFMSは、広範囲の精密質量スペクトルを記録でき、SIM法のような制限がないといった特徴があります。また、GC-qqqMSは選択性が高く、高感度でダイナミックレンジが広いという長所があり、GC-HRMSの数分の一という装置サイズと消費電力の少なさも大きな利点といえます。さらに、行政サイドからもカーボンニュートラルを見据え、CO2排出量の削減が大きく期待できそうなGC-HRMS以外の測定方法等について、利用可能な測定方法を模索する動きがあります。
一方で、GC-HRMS以外の計測装置を用いたダイオキシン類の分析結果について、その互換性に関する研究事例は少なく、GC-HRMSの結果と感度、再現性(安定性)が同等であること、分析値が一致することなど、十分な検証は行われていないのが現状です。
さらに、GC-MS測定に必須と考えられてきたヘリウムについて、世界的な供給体制の不確実性から、日本でも水素等代替ガスを用いた検討が進められているものの、GC-HRMSについてはヘリウム以外のキャリアガスを用いた場合の故障は補償対象外とされており、ダイオキシン類分析における代替ガスへのシフトは困難な状況です。
以上の背景から、ダイオキシン類分析における他形式MSの互換性を評価することで、その適用範囲を見極めるとともに課題を抽出するため、2023年度に続き、「第2回二重収束型GC-MS以外の計測装置を用いた場合のダイオキシン類分析値の互換性に関する共同試験」を企画いたしました。

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