業務案内

より的確な環境測定分析を目指して
≪一般社団法人 日本環境測定分析協会(JEMCA)の活動≫

一般社団法人 日本環境測定分析協会(JEMCA/日環協)は、より的確な環境測定分析を目指し、多様な活動を展開しています。

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JEMCAロゴマークに込められた「信頼される協会の目」

公害防止活動、健全な国家の文化反映・発展とともに環境保全に対する努力を主体とした協会のロゴは、あらゆる方面から公害に対し検討する科学の、測定の、選ばれた公害監督の...etc、として()をコンセプトにデザイン(1975年)されています。

 

調査研究

大気、水質・土壌、騒音・振動等の測定技術に係る調査研究等を実施し、その成果をとりまとめ公表しています。近年取りまとめられた成果物としては、 土壌溶出試験方法に関する調査研究(平成19年度)、環境計量証明事業者(事業所)の実態調査報告書(平成25年度)、騒音・振動測定Q&A集第2版(平成25年3月)、続 騒音・振動測定Q&A集(平成25年4月)、等があります。

また、放射線量及び放射能濃度等に係る測定分析に関する知識及び技術の向上を図ることを目的とした「放射能測定分析技術研究会」(RADI研)を設置して、毎年クロスチェック・セミナー等を実施しています。

教育研修

環境測定分析に携わる者の資質の向上を図るために、「新任者教育テキスト」等の研修用テキストを編纂するともに、研修会等の講師を務めるインストラクターの登録を進めています。
また、次のような環境測定分析に係る知識及び技術に係る研修会等を実施しています。

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  • 技術士(環境部門)試験講習会
  • 分析実務者研修会
  • 内部監査員養成講座
  • 環境計量士受験のための準備講習会及び直前講習会
  • 計量管理講習会
  • アスベスト繊維計数に係る研修
    ◦位相差顕微鏡を使用したアスベスト繊維計数技能向上プログラム
    ◦偏光顕微鏡によるアスベスト繊維計数の基礎知識に係る講習会
    ◦偏光顕微鏡を使用したアスベスト繊維計数の実技研修
    ◦位相差偏光顕微鏡を用いた、JIS 1481-1 定性分析トレーニングプログラム

資格認定

一般社団法人 日本環境測定分析協会(JEMCA)は、平成18年から、環境測定分析に携わる者の知識及び技術の向上を図り、環境測定分析に係る社会的な信頼性を確保することを目的として、協会独自の制度として環境測定分析士1級・2級・3級並びに環境騒音・振動測定士上級・初級の資格認定を行っています。

標準等の普及

JIS原案作成等の環境測定分析事業の適正な管理を推進するための標準等を作成し、 近年、次のような成果物が公表されています。また、内部精度管理に使用する標準物質の頒布も行っています。

  • 環境計測工程資料(CD版)(平成22年度版)
  • 計量証明対象物質名等及び計量の方法と機器又は装置(毎年度更新)
  • JIS K 0170 シリーズ 流れ分析法による水質試験方法の原案作成
  • JIS Z 8808 排ガス中のダスト濃度の測定方法等の大気試験方法の原案作成
  • 模擬排水標準物質金属成分分析用 JEMCA 0001-1 JEMCA 0001-2
  • 模擬排水標準物質陰イオン分析用 JEMCA 0002-1 JEMCA 0002-2

精度管理事業

環境測定分析事業の適切な管理を推進し、環境測定分析に係る社会的な信頼性を確保するために、SELF(Analytical Data Self control Member;分析値自己管理会)とIS0/IEC17043に基づく技能試験を実施しています。

信頼域楕円および複合評価図入りユーデンプロット

信頼域楕円および複合評価図入りユーデンプロット

このうち、SELFは、環境測定分析事業所において自ら測定分析した分析値について自己診断し、精度管理に行うための事業であり25年以上継続している事業です。毎年度4回、様々な測定項目に係る試料を配付しており、約400の試験所が参加しています。
一方、技能試験は、毎年度5回、水中の重金属・農薬・生活環境項目等やガス中の成分分析等の測定分析項目に係る試料を配付して、参加試験所から報告された分析値を統計解析し、参加試験所に分析値の評価結果を含めた報告書を送付しています。
また、これらの技能試験とは別に、日環協(JEMCA)では、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の指名に基づき、3年毎にダイオキシンに係るMLAP技能試験を実施しています。

※MLAP;Specified Measurement Laboratory Accreditation Program;特定計量証明事業者認定制度)

 

極微量物質研究会の活動

極微量物質研究会は、ダイオキシンやPCB等の残留化学物質(「極微量物質」という。) の測定分析技術の向上等を図ること等を目的として、一般社団法人 日本環境測定分析協会 (JEMCA)内に、設置された組織です。
本研究会は、

  • 極微量物質に関する調査及び情報・資料の収集並びに提供
    (例;絶縁油中PCB測定分析に関する都道府県等補助金制度についての調査)
  • 極微量物質測定分析技術に関する調査及び研究並びにその成果の普及
    (例;極微量物質研究会セミナー)
  • 極微量物質測定分析技術に関するクロスチェック等の実施
    (例;ダイオキシンに係るクロスチェック、絶縁油中PCBに係るクロスチェック)

等の事業を実施しています。

関係機関交流

一般社団法人 日本環境測定分析協会(JEMCA)は、毎年11月には、関係機関と協力して計量記念日記念事業を実施しているほか、(公社)日本分析化学会、(一社)廃棄物資源循環学会、(一社)日本環境化学学会等と各種団体と交流し、これらの団体のイベント情報等を協会のホームページで紹介し、各団体の活動に協力しています。top-03

また、国際独立試験所連合(UILI;Union Internationale des Laboratoires Independants)の会員で、UILIの活動に参画しています。UILIが実施している国際試験所間比較試験(ILP;Inter Laboratory Practice)について、当協会は、国内の参加試験所の募集、国内参加試験所の測定分析結果のUILIへの報告、国内参加試験所への報告書の配付等の協力を行っています。
このように、日環協(JEMCA)は、国内外の関係機関との交流・協力を深めることにより、我が国の環境測定分析事業の発展に寄与しています。

組織強化

一般社団法人 日本環境測定分析協会(JEMCA)は、地域の関係者の交流を通じて、協会活動に対する理解を深めていただくために、北海道、東北、関東、中部、関西、中国・四国、九州の7つの支部があります。また、支部の持ち回りで、日環協環境セミナー全国大会と日環協経営者セミナーを毎年度開催しています。全国の関係者の方々には、ぜひとも、これらの協会の行事にご参加下さい。
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  • 支部活動
    各支部においては、新任者教育研修や技術者基礎講座等の研修会、講演会、施設見学会、関係機関との交流等の活動を実施するともに、協会のPRを行っています。
  • 日環協環境セミナー全国大会
    このセミナーは、2日間にわたり開催され、学識経験者・行政担当官等による講演会、環境測定分析技術者の研究発表会、分析機器・装置等の展示が行われています。
  • 日環協経営者セミナー
    このセミナーは、環境測定分析に携わる経営者の資質向上を図るために開催されており、学識経験者・行政担当官等による講演が行われています。

図書の出版と会誌の発行

一般社団法人日本環境測定分析協会 (JEMCA)は、環境計量士受験のための参考書である「環境計量士国家試験問題の正解と解説」や「環境計量士への近道(上巻・下巻)」、また、環境測定分析技術に関する解説書である「環境計量必携」、books「分析技術者のための統計的方法」、「環境分析における不確かさとその求め方 CD-ROM付」や「騒音レベル測定マニュアル」等の図書を発行しています。

また、日環協 (JEMCA)は、会誌「環境と測定技術」(月刊)を発行し、技術論文、委員会等の調査報告、環境測定分析に関係する官報の抜粋等の行政情報、協会の活動に関するお知らせ等を掲載しています。

 

書籍等の斡旋

会員の皆様に対して、各種のJISハンドブックや環境六法等の環境測定分析業務上で必要な書籍の普及に関して仲介・斡旋をしています。
また、環境測定分析業務賠償責任保険及び試験所賠償責任保険を斡旋し、環境測定分析事業者の安定的な経営と顧客に対する信頼性の確保に努めています。

情報提供

以上のような一般社団法人 日本環境測定分析協会(JEMCA)の活動は、随時、協会のホームページで紹介されていますので、ご参照下さい。また、一般市民等の皆様からの電話や電子メールによる環境測定分析に係るご相談を受け付けております。