技能試験の概要
日環協(JEMCA)における技能試験の概要
(1)目的
- 特定の試験又は測定に関する試験所のパフォーマンスの評価及び試験所の継続的なパフォーマンスの監視
- 試験所における問題点の特定及び改善処置の開始
- 試験又は測定方法の有用性及び同等性の確立
- 比較の結果に基づく参加試験所の教育
(2)技能試験のスキーム
- 技能試験に関する国際規格
・ISO/IEC 17043:2010(JIS Q 17043: 2011)「適合性評価-技能試験に対する一般要求事項」に基づいた運営 - 試料の均質性、安定性を確保
- 多数の参加試験所の結果に基づくロバストな評価
- ニーズを考慮し、毎年度5スキームを実施(項目により、毎年度若しくは2~4年度おきに実施)
(3)技能試験の項目
項目については、ニーズ等を考慮し、毎年度又は2~4年度おきに選定の上、実施している。
- 水中の金属(及びほう素)分析(Mn,Cd,Zn,Cr,Fe,Pb,Bなど)
- 水中の生活環境項目試験(CODMn)
- 水中の陰イオン分析(ふっ素、塩素、亜硝酸、硝酸など)
- 水中の富栄養化成分分析(全窒素、全りん)
- 水中の揮発性成分分析(トリクロロエチレン、ベンゼンなど)
- 水中の残留農薬分析(チオベンカルブ、シマジンなど)
- 土壌中重金属の含有量試験(カドミウム、ヒ素、鉛、六価クロムなど)
- ガス中の成分分析(硫黄酸化物、窒素酸化物)
(4)最近の実施状況(平成30年11月現在)
年度 | 試 験 名 | 分析項目 | 申込試験所数 |
平 成 25 年 度 |
水中の金属分析 | Mn, Cu, Zn, Cd | 416 |
水中の陰イオン分析 | F, Cl, NO2-N, NO3-N | 425 | |
水中の富栄養化成分分析 | T-N, T-P | 396 | |
水中の生活環境項目試験 | CODMn | 407 | |
水中の揮発性成分分析 | トリクロロエチレン,ベンゼン,ジクロロメタン等 | 357 | |
平 成 26 年 度 |
水中の金属分析 | T-Cr,Fe,Zn,Pb | 371 |
水中の富栄養化成分分析 | T-N, T-P | 368 | |
水中の陰イオン分析 | F, Cl, NO2-N, NO3-N | 400 | |
水中の生活環境項目試験 | CODMn | 380 | |
水中の残留農薬分析 | シマジン,チオベンカルブ | 303 | |
平 成 27 年 度 |
水中の富栄養化成分分析 | T-N, T-P | 378 |
水中の陰イオン分析 | F, Cl, NO3, SO4 | 409 | |
水中のほう素及び金属分析 | B,Mn,Cu,Cd | 428 | |
水中の生活環境項目試験 | CODMn | 386 | |
排ガス中の成分分析 | 硫黄酸化物, 窒素酸化物 | 233 | |
平 成 28 年 度 |
水中の富栄養化成分分析 | T-N, T-P | 396 |
水中のほう素及び金属分析 | B,T-Cr,Fe,Pb | 423 | |
水中の陰イオン分析 | F, Cl, NO2, NO3 | 401 | |
土壌汚染対策法における重金属の含有量試験 | Cr6+, As, Cd, Pb | 318 | |
水中の揮発性成分分析 | ベンゼン,ジクロロメタン,トリクロロエチレン等 | 371 | |
平 成 29 年 度 |
水中の生活環境項目試験 | CODMn | 430 |
水中の金属分析 | Al, Mn, Zn, Cd | 379 | |
水中の陰イオン分析 | Cl, NO3, PO4, SO4 | 379 | |
水中の富栄養化成分分析 | T-N, T-P | 384 | |
水中の残留農薬分析 | シマジン,チオベンカルブ | 285 | |
平 成 30 年 度 |
水中の金属分析 | T-Cr,Cu,Se,Pb | 392 |
水中の富栄養化成分分析 | T-N,T-P | 388 | |
水中の陰イオン分析 | F,Cl,NO3,PO4 | 364 | |
水中の生活環境試験項目 | CODMn | 389 | |
排ガス中の成分分析 | 硫黄酸化物、窒素酸化物 | 募集中 |